顔も知らないあなた様に一言ごあいさつ。

八十八才の門をひらくのを機に
スケッチ集”日本の風景”を出版しました。やがて消滅してゆくであろう日本の住居茅屋又、日本でしか見られない建物や風物を約四十年の歳月を費やして描き、約千五百余りの作品の中から選んで「日本の風景」と題しました。

絵画だけでなく書の道も幼少時代から習い始め
鼓風書道会(昭25)設立 創立65周年展も開催しました。水墨・墨彩・油絵・版画・篆刻と数多き作品が私の手元に山積しております。文筆の範囲を越えて楽しむ人生に恵まれました。天与の道はまったく自由でいづれの公約に束縛されず過してきました。まだまだ目指す道は遙か彼方ではありますが奮闘努力して自己満足感出来る創作活動ができることを願っております。

山﨑敏也経歴 

米寿の門を開いて過ぎ去った日々を振り返り部屋の片隅に山の様に積み重ねた作品の数々書軸・版画・篆刻帖・油絵・水彩画・墨彩画等々、この作品の山に身を置いてやがて往くのかと思うと些か悔し心に胸が疼きます。 そこで、ここ五十年余年来隠れた「日本の風景」やがて消滅するのではないかと思われる山村の片隅に今もなお現存する茅屋を捜して描き上げた作品をなにかの形にして残したいと思っていたところ、これらを纏めて本にしたらとの勧めもありスケッチ数千枚の中から選んで、この作品集ができました。

描いた作品は一枚・一枚が懐かしく
汗を流し、時には思いがけぬ、ハプニングに遭遇したことなどの貴重な思いが詰っております。

素朴で、かつ簡素、しかも素晴らしい形態美、茅葦の魅力を、末永く誌上に残したいと願うばかりです。